曲目解説

Edward Elgar

1857–1934

エニグマ変奏曲より「ニムロッド」 作品36

Edward Elgar
作曲
1898–1899
初演
《エニグマ変奏曲》全曲:1899年6月19日・ロンドン・ハンス・リヒター
編成・版
オーケストラ

追悼の場で親しまれる《ニムロッド》は、もともと友情の肖像でした。《エニグマ変奏曲》第9変奏は、作曲者を励ましたノヴェロ社の編集者アウグスト・イェーガーに結びつきます。姓が意味する「狩人」を、聖書のニムロッドに重ねた題名です。

全曲は1899年6月、ロンドンでハンス・リヒターの指揮により初演されました。一つの主題を友人たちの性格へ変える作品の中で、《ニムロッド》も独自の弧を描きます。初めから独立した葬送曲だったわけではありません。

控えめな旋律が少しずつ確信を得て、和声も急がず前へ進みます。緊張と解決の間に余地があり、最大の音量に達する前から深い感情が生まれます。

楽器が加わることは、単に音を大きくすることではありません。響きの厚さが感情を変えます。ゆったりとしたテンポでも、フレーズ同士をつなぎ、流れを保つことが大切です。

頂点の温かい肯定と、その後の静かな退き方が対をなします。集団の響きから内面へ戻る、この釣り合いが、演奏会の外でも音楽を生かしています。

Novaは2025年6月12日のUNICEF慈善公演と、7月21日の楽友協会公演で演奏しました。場が変わっても、励ましと友情という出発点は、曲を身近に感じる手掛かりです。

友人の励ましとベートーヴェン

エルガーが語ったイェーガーの励ましには、ベートーヴェンの忍耐と緩徐楽章をめぐる話が含まれます。信頼する友人が、疑いの中にいる音楽家を支える。その個人的な温かさが、後の公的な追悼にも受け継がれました。

変奏曲全体の中で聴く

全曲の中では、周囲の異なる速度と性格が、この変奏の広さを際立たせます。単独で聴くときは、上昇する旋律の下の低音にも耳を向けてください。和声の移り変わりがフレーズを結び、頂点を自然に育てています。

Novaの歴史の中で

繰り返し出会う作品。

作曲家について

Edward Elgar

エドワード・エルガーは、個人的な語りと、ヨーロッパ音楽の研究から得た管弦楽技法を結びました。公的な儀式の荘厳さだけでなく、ためらい、脆さ、私的な思いも、その長い旋律の中にあります。

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